情報の入口がテレビからモバイルへ移行する

携帯電話大手三社の上半期決算と、今後の展望について考察する。データARPU上昇の鍵はソーシャルメディアとの融合に有り。

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ソーシャルメディアを推進する事で、情報の入口がテレビからモバイルへ移行する


こういったスマートフォンへのソーシャルメディア連携機能標準搭載の副産物として、
将来的に、「情報」という名の「コンテンツ」の入手先がテレビや新聞では無く、
モバイル端末のソーシャルメディアから入手する時代へ徐々にシフトしていく
きっかけを作るのでは無いかと、私は予想します。


また、こういった流れは将来的には携帯事業者にとってプラスに働くでしょう。


技術がどれ程進歩したとしても、変える事が難しい物、
それは「消費者に根付いた習慣」です。
日本のモバイルは発展しているとはいえ、
まだまだモバイル端末で動画を楽しんでいる人は少数であり、
動画コンテンツを観るならPC、又はテレビという考え方が一般的なのでは無いでしょうか。


このため、モバイル向けの動画コンテンツ市場等は伸び悩んでいると言われています。


これが、Facebook等をきっかけとして「モバイルで動画や写真を観る」という行為が「一般的」になって行く事で、
携帯電話事業者が今後展開するコンテンツビジネスにもプラスに働くと考えられるからです。


スマートフォンを開いて、ソーシャルメディアを見て、
バイラルされているコンテンツを視聴する。
そんなモバイルでのリッチコンテンツの視聴スタイルが「習慣」として根付けば、
VoD等の今まで日本の市場で根付かなかった文化が受け入れられる土壌が育って行くのでは無いかと考えます。


DoCoMoマルチメディア放送の免許を取得しましたが、
こういったモバイルマルチメディア放送が、
更にソーシャルメディアに対応していくような事になれば、
「ニュースはテレビ」で観るものといった「習慣」すら、
大きく変えて行く可能性もゼロでは無いのでは無いでしょうか。


ソーシャルメディアの台頭はGoogleという検索エンジンの地位を揺るがせました。
ソーシャルメディアとモバイルの融合は「テレビ」という存在を
大きく揺るがす可能性があるのでは無いでしょうか。
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『情報の入口がテレビからモバイルへ移行する』と言うのは、賛同できる。
『消費者に根付いた習慣』と言う壁も理解できる。
ただ、この壁を越えるのは経験だと私は考える。
生活者に如何に経験をさせるかを考えるべきかなと。
そこには『ハレ』と『ケ』を使い分けて、
それぞれに経験を与えるきっかけがあれば、いいのだが。。。。

多分、動画に関しては個人的にはイヤホンの存在だと思う。
スマホにイヤホンをセットさせて持てるのか、
生活者に習慣付ける必要があるのかなと。
極端な例ですが。